歴史と情緒ある町「祇園」・・・花街として有名なこの界隈は、京文化の発信地でもあります。何気なく曲がった街角に思わず興味をひかれてしまうものを発見。そんな京都らしいポイントがいっぱいの祇園界隈。ぶらりと散歩でもいかがですか。



■顔見世興行:11月30日〜12月26日/南座

12月、歌舞伎発祥の地に建つ南座では顔見世興行が行われます。
江戸時代、劇場と俳優は専属契約で結ばれており、契約期間は11月から翌年の10月までの1年間で、劇場は毎年11月(京阪では宝暦の頃から12月)に、俳優の新しい顔ぶれによる座組で開場されていました。
「顔見世」というのはその興行のことで、「歌舞伎の正月」ともいわれ、1年のうちでもっとも重大な興行だったので、関西から下ってくる俳優も、江戸から上ってくる俳優も、多くはこの機会に契約し、東西ともに盛んに行われていました。
今では12月の南座での興行のことをこう呼び、現在でもまねき看板(勘亭流という独特の太い字で書かれた役者名と紋を描いた庵型の看板)や、櫓など劇場装飾に面影が残っています。
南座にこの「まねき看板」がずらりと上がる「顔見世」は、京都の師走の風物詩となっています。

お問い合せ:南座
電話番号:075-561-1155

■空也踊躍念仏:12月13日〜除夜(31日は非公開)毎日16:00頃から/六波羅蜜寺

六波羅蜜寺の開祖、空也上人は「念仏の祖」といわれていますが、鎌倉時代には「お念仏」を弾圧された時がありました。
しかしその弾圧からのがれるため、見つからないように夕暮れ迫る頃から本堂の内陣で、密かに行われていたのが現代に伝わっているもので、別名をかくれ念仏ともいわれています。
「南無阿弥陀仏」という外部に聞かれると分かる言葉は唱えず「モーダナンマイトー」「ノーボーオミトー」というように、聞かれてもわかりにくく、いつでも止めることができるように唱えます。
これは歴代の住職が口伝のみで現代に伝えられているもので、その動作・所作は空也上人の当時のままを守っています。
このお念仏は「罪業消滅」つまり1年間の中で知らず知らずに犯した罪業の消滅と新しい年がいい年であることを祈るもので、重要無形民俗文化財に指定されています。

お問い合せ:六波羅蜜寺
電話番号:075-561-6980

■除夜の鐘:12月31日/知恩院 ほか各寺院

12月になれば「北山しぐれ」が降り、街では「セッソロシ(忙しい)おすなあ」の言葉が行きかいます。
「事始め」「煤払い」「冬至湯」や門松などの「飾りつけ」をすました京の大晦日、洛中洛外にいんいんとこだまする鐘のなかで、撞木をつく僧侶の数が17名という知恩院の大梵鐘の百八つの鐘は煩悩解脱を祈るのにふさわしい荘厳さです。
「えーい、ひとーつ、そーれ」とつきはじめて、つき終わるまでが約2時間。人々の感慨をのせ、余韻を響かせながら、行く年ともども闇へと消えてゆきます。

お問い合せ:知恩院
電話番号:075-531-2111(代)

■をけら詣り:12月31日夕刻〜元旦早朝/八坂神社

大晦日の夜半から元旦の未明にかけて、八坂神社境内では「火縄どうどす」の呼び声とをけら火を求める人、手にした人でざわめきます。
をけらは、薬草の「オケラ」のことで、白朮と書きます。
疫病の神をオケラを焚いた煙で追い払うという古代信仰が、祭になって今に続いているのでしょうか。
八坂神社の鉄灯籠の神火を移したをけら火を、さらに縄に移したものを「吉兆縄」といい、京の家々では、この持ち帰ったをけら火を種火に、元旦の大福茶をわかし、雑煮を焚くのがならわしです。境内や参道は、消えないようにと、くるくると回すをけら火がきれいです。

お問い合せ:八坂神社
電話番号:075-561-6155

■皇服茶:1月元旦〜3日/六波羅蜜寺

空也像で知られる六波羅蜜寺の元旦は、小梅と昆布入りの若水のお茶「皇服茶」のご本尊への供茶であけます。
「天暦5年、悪疫にかかった病人たちに、上人自らが車に積んだお茶を飲ませ、村上天皇も服されたお茶なので、"皇服茶"と言う」と寺伝には記されています。
秘仏の十一面観音立像を本堂にまつり、元日の早朝に皇服茶を供え、正月三が日には、この皇服茶と厄難除けのお札を授与されます。
秘仏の開帳は12年ごとの辰年とされています。

お問い合せ:六波羅蜜寺
電話番号:075-561-6980

■かるた始め:1月3日 午後1時より/八坂神社・能舞台

をけら詣りに続いて、初詣でにぎわう八坂神社では、日本かるた院本院との共催で、古式ゆたかなかるた始め式が行われます。
同社の祭神が、素戔嗚尊(すさのおのみこと)ということで、和歌の祖神でもあることから始められた、昭和生まれの比較的新しい歳事です。
十二単におすべらかしの王朝衣裳に身をつつんだ姫の、奉納かるた競技のが行われます。日本のお正月、京のお正月ならではの、風俗絵巻です。

お問い合せ:八坂神社
電話番号:075-561-6155

■若菜祭:1月7日 午前10時より/八坂神社

京の正月の三が日は「お祝いやす」という挨拶とともに、お煮しめと白味噌仕立てのお雑煮をいただきます。
そして、お雑煮も食べあきるころおいの七日には、春の七草入りの「お粥さん」をいただくのが各家庭でのならわしです。
この日は、八坂神社などの神社でも七草を神前に供え、疫病よけを祈願する神事がいとなまれます。

お問い合せ:八坂神社
電話番号:075-561-6155

■十日ゑびす:1月8日〜12日/恵美須神社

ゑびす神は海から得た魚を米や日用品にかえ、物々交換を通して生活を豊かにすることを教えた神だといわれ、昔から商売繁盛の守り神として信仰されてきました。
また建仁寺を建立された栄西禅師が宋から帰国の途中、暴風雨にあい、船が沈没しそうになった時、ゑびす神の加護で無事帰国することができたことから、建仁寺を建てる際、まず恵美須神社を建てられたといわれています。
旅ゑびすといって、交通安全の神としても名高いのは、この故事によるものでしょう。
十日ゑびすは、ゑびす神の誕生日を祝って行われ、その徳にあやかろうと多くの人がつめかけます。
四条から神社に続く大和大路の両側には露店が連なり、客寄せの呼び声をからし、寒さも吹き飛ばす勢いです。

お問い合せ:恵美須神社

■蛭子社祭 蛭子船巡行:1月9日・10日/八坂神社

八坂神社境内の蛭子社祭(えびすしゃさい)は、衰退していましたが、平成10年6月に社殿が重要文化財の指定を受け、御屋根茸替工事が完成した平成11年に、御屋根茸替えを奉祝して「八坂紳社蛭子社祭(祇園のえべっさん)」神賑行事が行われました。
また、その折に配布した「宝船」の刷り物は大正7年に富岡鉄斎が版木を奉納したものを復刻したもので、奉納から80年ぶりになります。
神賑行事の9日には、蛭子船(えびすふね)を巡行します。七福神の巡拝で、これも古よりの冠者殿詣りの故事の復活です。
八坂神社石段下を午後3時に出発。四条通を東へ向かい、誓文払い(商売の神)の社である四条寺町の冠者殿社でお詣りし、烏丸通りまでを往復します。
9日・10日の両日には、八坂神社境内の蛭子社において、富岡鉄斎献筆版画「宝船」を500枚限りの無料で授与されます。また、福笹の授与も行われます。

お問い合せ:八坂神社
電話番号:075-561-6155
詳細情報:
1月 9日:蛭子船巡行
1月10日:蛭子社祭(商売繁盛祈願祭)

■初金比羅:1月10日/安井金比羅宮

初金比羅金比羅さんの縁日は毎月10日ですが、1月10日の最初の縁日は初金比羅といい、12月最後の縁日は終い金比羅といいます。
商店のウインドーや民家の床柱などに、1mもある大きな縁起飾りを見ることがありますが、これを吉兆稲宝来といい、終い金比羅から初金比羅の間に授与されるのです。
少し詳しく紹介しますと、稲穂に日かげのかずら、紅白の折り鶴、松竹梅、宝の入り船などを組み合わせたもので、歳の神が降臨される依り代でもあるのでしょう。

お問い合せ:安井金比羅宮
電話番号:075-561-5127

■七福神まいり:1月1日〜31日/恵美須神社・六波羅蜜寺

新年に七福神をまつる社寺を巡拝して開運招福を祈る風習で、室町時代に始まったといわれ、近代になって盛んになりました。
七福神とは、ゑびす・大黒・布袋・毘沙門・弁財・福禄寿・寿老人の七神のことで商業の発達とともに信仰を集めていったといわれます。
七福神まいりには幾つものコースがあり、京都七福神・京の七福神・都七福神・泉涌寺七福神・天龍寺七福神などなどいろいろあります。
今回ここでご紹介するのは、洛北から宇治までの人気社寺によって編成された「都七福神」のコースで、それぞれに由緒のあるところばかりです。近年には離れている寺社を一日でまわれる便利な観光バスもできています。
コースは、ゑびす神(恵美須神社)・大黒天(妙円寺)・毘沙門天(東寺)・弁財天(六波羅蜜寺)・福禄寿(赤山禅院)・寿老神(行願寺)・布袋尊(万福寺)
祇園近辺では、恵美須神社と六波羅蜜寺が含まれています。また長楽寺にも布袋尊像が祀られ、七福神詣でがあります。

詳細情報:
通年行われていますが、観光バスは1月1日〜31日、長楽寺は1月1日〜15日

■2月2日・3日/八坂神社

底冷えの厳しい京都の2月ですが、節分をむかえると立春ということで、何となく季節が動く気分になります。
八坂神社の節分祭は華やかな雰囲気が濃厚で、まず節分前日は厄除け・健康・幸福を祈る神事と舞妓さんの舞踊奉納と豆撒きがあり、節分当日は舞妓さんの踊りと豆撒きが行われます。
両日ともに景品抽選会があり、常磐新殿喫茶室では「厄除けぜんざい」が頂けます。

お問い合せ:八坂神社
電話番号:075-561-6155
詳細情報:
2日(節分祭前日)
13:00〜 先斗町歌舞会舞踊奉納の後、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き。
15:00〜 宮川町歌舞会舞踊奉納の後、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き。

3日(節分祭当日)
11:00〜 今様奉納・今様奉納者による豆撒き。
13:00〜 祇園甲部歌舞会舞踊奉納の後、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き。
14:00〜 祇園獅子舞・祇園太鼓奉納、豆撒き。
15:00〜 祇園東歌舞会舞踊奉納の後、芸妓舞妓・年男・年女による豆撒き。

情報: 祇園商店街振興組合ウェブサイトより http://www.gion.or.jp

●祇園の情報はコチラからも>>  

 

 

| 会社概要 | ぶぶ家 | 祇園散策 | 商品案内 | 通信販売 | お問合せ |

Copyright 2005 KAWAKATSU All Rights Reserved.